本書は、「ブレヒトと音楽 演劇学と音楽学の視点からの総合的研究」という
科研費プロジェクトの成果として出版された4冊組の書籍の第3冊目である。
「マハゴニー」、「セチュアンの善人」、「小市民の結婚式」、「ゴビ砂漠殺
人事件」の4つの戯曲の実際に日本で上演されたときの翻訳台本と解説から構成
されている。
本号の特集は、「技術力から経営力へ」である。ひところもてはやされた技術
経営とも異なるこのアプローチはいつも以上に議論を散漫にさせているきらい
がある。
しかし、編者の意図を汲み取ろうとした場合に見えてくるのが、「IT投資のパ
ラドックス」への執着と言えよう。これは、IT投資が必ずしも企業成長に正の
相関をもたらしていないとの指摘であるが、現在では否定されているというの
が定説である。ここでその議論を蒸し返す必然性は本号では述べられていない。
薄々そうではないかと思っていたが、Googleへの攻撃は国としての指示だった
らしい。
とてつもなくいやーな気持ちになった。
でも、Googleはもちこたえた。で、その国から撤退することにした。
今号の特集は「ITとマーケティング」だが、あまり興味深い論文はなかったの
で、ここでは特別寄稿論文「流通業におけるオフィスオートメーションの新動
向 製配販共通の流通EDI基準」について感想を述べることにする。
現実から切り離された記号の関係のみによって現実は構成されているという考
え方。
このトートロジーのような概念をHyperRealityと呼ぶそうな。結局現実などと
いうものはないという考え方だね。
学会誌が届いたので読んでみる。
今回はナレッジマネジメントとイノベーション、情報技術の関連を探った論文
が集められている。
その中でも特に、気になったのが以下の論文。
Embedding Enterprise Science into SSM for Improving Innovation Systems
in Technology-Based Companies
iPad発売を契機として電子書籍ブームがわきおこっている(らしい)。確かに
iPadの画面でパラパラと電子書籍を読んでいるとそれはそれで楽しい。