1+1=2を越えたところに広がる世界

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「1+1=2なんて誰が決めたんだ!数学なんて何の役に立つんだ!」

というヤンキーにありがちな捨てセリフは論外として数学は窮屈だと思っている人は意外と多い。

「数学心のない人というのは、言ってみれば1+1=2という数学における大前提を、心のどこかで信じていないような人のことである。1+1=2、たしかに理屈ではそうだろう。が、足されるものの性質とか、足す人のその時の気の持ちようでは、2.0013とか、1.99875とかになることだって、あってもよさそうなものじゃないか。そう密かに感じている人のことである。」岸本佐知子「気になる部分」より

というエッセイだってある。

だけどね、今日聞いた講義ではこの「加法性」を拡張して「非加法の数学」の話をしていたのだけれど、その世界では必ずしも1+1=2とはならない。

ならないのだけれど、数字が確率で扱われてさらに特殊な積分を使って表現されるから、こんな風な数式で表記されるのよ。

20070816_203203.gif

Eは期待効用、(C)はChoquet積分、Ωは有限集合、Pは非加法的確率、ωはΩの要素。

私こういう世界大好きなのだけれど、はたしてこの世界は数学心のない人にとって求めていたものなのでしょうか。

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