「ナッシュは何を見たか」を読んでこれまでぼんやりとしかとらえていなかったナッシュという人がどういう人か興味を持った。
ゲーム理論の大御所でそれでノーベル賞を取ったぐらいの認識しかなかったから。そこでそういえば映画になったなあということを思い出してDVDを借りてきて見てみる。
ところがこの人が大変な人で、30歳前半で主要な研究成果をあげたと思ったら、精神を病んでしまう。そこから大変な苦労をして立ち直り、人間としても成長するというお話。
わかるよ、論文書くときは精神的に本当につらいからね。とレベルが違うくせにうなずく私。実は私も論文を書くときは「これでいいかなあ」「いやだめだよ」と自分の中のもう一つの人格と常に対話しているし、それがさらに追い込まれてくると日常生活にも多少の影響が出るので他人ごととはいえない恐ろしさがあったのだね。
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