GPUとXeonクラスタの追加で日本一奪還を目指す東工大TSUBAMEシステムスパコン日本一の座奪還を目指す

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○東工大TSUBAMEシステム研究室内(夜)

准教授の岩崎がコンピュータに向かってキーボードを打っている。画面をにら
みつけている。

大学院生の山脇は研究室の中央にある大きなテーブルに大きな回路図を広げて
びっしり書き込まれている線をペンでなぞっている。

大学院生の加藤が弁当を3つ持って入ってくる。

加藤「からあげ弁当売り切れでした」
山脇「えー、そうなの、岩崎さん、売り切れだそうです」

岩崎無言でキーボードを打ち続ける。

山脇「(岩崎の方をちらっと見て)先食べます」

岩崎無言でキーボードを打ち続ける。

山脇「開けちゃおう」
加藤「いいんですか」
山脇「うん、GPUの浮動小数点演算ユニットがうまく並列動作しないらしくて」
加藤「コンパイラの最適化があまいんじゃないですか」
山脇「いや、たぶんロジックだろうって。もうすぐ修正終わるらしい」
加藤「岩崎さんすごいですね」
山脇「天才だよ」

弁当を食べる山脇と加藤。

加藤「それで来週どうします?」
山脇「合コンのこと?無理だろ」
加藤「だって企画したのは山脇さんじゃないすか」
山脇「そうだけどこっちの作業が終わらないだろ」
加藤「じゃあ延期ですか、慶応に取られちゃいますよ」
山脇「元々俺らもてるわけないし」
加藤「何言ってるんすか、青短の朱美ちゃん山脇さんのこといいって」
山脇「その場のノリで言ってくれただけだよ」
加藤「そうかなあ、スーパーコンピュータなんてすごいって言ってたのに」
山脇「ほんとか?」
加藤「ええ、尊敬できるひとがいいって言ってましたよ」
山脇「あーあいてえなあ」

突然立ち上がる岩崎。驚いて振り返る山脇と加藤。

山脇「岩崎さんどうしたんですか」
岩崎「オレが作業を終わらせてみせる。だから合コンやれ」
山脇「岩崎さん」
加藤「すごい気迫だ」
岩崎「そしてオレも連れていってくれ」
加藤「え?」
山脇「は、はい。分かりました」
岩崎「オレに朱美ちゃんを紹介してくれ」
加藤「え?」
山脇「いや、それは勘弁してください」
岩崎「オレ、彼女いたことないんだ」
山脇「だからって」
加藤「そろそろ作業再開しまーす」
山脇「俺もー」

岩崎再びコンピュータに向かって作業を再開する。
加藤と山脇は回路図を広げる。

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