mixi Browser miniについて

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http://mixi-rom.blogspot.com/2010/01/mixi-browser-mini.html

これを読んで考えさせられてしまった。

これはmixiを読み書きするiPhoneアプリなのだけど、mixi側に変更があると動
かなくなる可能性があり、開発を続けるのに不安があるという。

確かにhtmlを解析するというアプローチは先方の変更に対してもろい。アプロー
チに問題があるのではないかという指摘も成り立つ。しかし、正式なAPIがない
以上、他のアプローチ、例えば、mixi自身が提供しているfirefox用の拡張機能
のソースを解析してAPIを推測するというアプローチ(現在私が個人的に利用し
ているアプローチだ)にしても安定性が多少は増すとはいえ本質的に脆弱な基
盤の上に立っている点では大同小異だ。

ならば正式な外部APIが提供されるのを待つのが正解か。

確かに流れはそのようになっていて、ソニーが開発したFLO:Qというウイジェッ
トでのmixi向けツールはAPIを使ったことが表明されている。しかし、これは一
般公開されていないのだ。なぜか。

それはSNSがその特性として囲い込む戦略をとらざるを得ないところに根本原
因がある。つまり、利用者がそのサイトに滞在して広告を見てもらうというビ
ジネスモデルなのだ。だからmixiアプリもいかに利用者を滞在させるかという
方向で展開されている。

下手にAPIを公開すれば極端な話、全くmixiの画面に入らないで利用できてし
まうわけだ。それは提供者にとって望ましくないのだろう。

だが、これからも囲い込むことが最善の戦略なのかどうか、多様化するデバイ
スすべてに自社で対応し続けることにいつか限界がくるのならば、開発者に魅
力的な対象であり続けることは長期的に見て取るべき戦略のように思われてな
らない。

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